日柄(六曜)とは?
2024年08月20日 15:18
■日柄(六曜)とは?
■不動産売買における「日柄(六曜)」は気にしますか?
「六曜」と聞いても、特に若い方はすぐにピンとこないかもしれませんが、カレンダーに載っている、「大安」「仏滅」「友引」などは知っているという人は多いと思います。
「六曜」(ろくよう、りくよう)とは、先勝、友引、先負、仏滅、大安、赤口の6つを表すものです。
冠婚葬祭などでは「六曜」による日柄を気にすることが多いものの、マイホームの購入など不動産売買ではあまり気にしないという人も年々増えつつあるようです。
しかし、縁起を担いで「契約や決済(引渡し)を大安の日にしたい」という要望が出されることも少なくありません。
それぞれどのような意味があるのか、基本的な内容を知っておくと便利です。
【六曜の一般的な解釈】
□先勝…午前中は吉、午後は凶
□友引…朝夕は吉、正午は凶
□先負…午前は凶、午後は吉
□仏滅…すべて凶
□大安…すべて吉
□赤口…正午は吉、前後は大凶、他は凶
六曜のルーツは14世紀ごろ(鎌倉時代末期)に大陸から伝来したものとされていますが、時代とともにそれぞれの名称や当てられる漢字が変化しているため、吉凶の判断にもさまざまな解釈が存在しているそうです。
そのため、「地域」や「人」によって、あるいは「行事」や「行為の内容」によって、同じ六曜でも吉と凶を逆に捉える場合もあるそうです。
【六曜の読みかた】
□先勝…さきかち、せんしょう、さきがち、せんかち
□友引…ともびき、ゆういん
□先負…さきまけ、せんぶ、せんぷ、せんまけ
□仏滅…ぶつめつ
□大安…たいあん、だいあん
□赤口…しゃっこう、しゃっく、じゃっこう、じゃっく、せきぐち
「六曜」は先勝、友引、先負、仏滅、大安、赤口の順に繰り返されますが、【旧暦】の1月1日および7月1日が「先勝」、2月1日および8月1日が「友引」、3月1日および9月1日が「先負」、4月1日および10月1日が「仏滅」、5月1日および11月1日が「大安」、6月1日および12月1日が「赤口」のように決められています。
そのため、【旧暦】の月末から月初にかけては、この順番が飛ぶことになるのです。
一般的な解釈に従えば、【不動産の取引】は「大安」だけでなく、「友引」や「先勝」の午前、「先負」の午後などでも問題ありません。
しかし、残金決済(引渡し日)のときは、銀行とのやり取りだけでなく、法務局への登記申請などにも時間がかかるため、「午前中」もしくは「午後1番」に行うことが多くなります。
お客様から要望が出される前に、不動産業者のほうから「契約(決済)は○月○日の大安の日にしましょう!」と提案することも少なくありません。これは、不動産業者が六曜による日柄を気にしているというよりも、「大安」の日のほうが関係者の都合を合わせやすいからだと言えます。
「マイホームの購入」では、「契約」のときも「決済(引渡し)」のときも、売主様と買主様の双方が同席することが原則です。そのためにはどちらかが他の予定をキャンセルしたり、仕事を休んだりしなければならないケースもありますので、「大安だから」というのはお互い納得してもらいやすい理由と言えます。
あと、最後の決断を迷ってみえる買主様(売主様)に対して、そっと背中を押す効果もあると思います。