建売と注文住宅の特徴の違い
2024年07月28日 17:37
■建売住宅と注文住宅の特徴の違い
一戸建ての購入を考えるときには、「建売住宅にするか？」「注文住宅にするか？」を決めることになります。
価格の違いと「考えることの少なさ」から建売住宅を選ぶ人も多いのですが、実はもう少しじっくりと検討するべきポイントがあります。
２つの特徴の違いを知ることが、どちらを買うかの判断の助けになると思いますので、さっそく説明をしていきます。
１．建売住宅と注文住宅の違い
建売住宅と注文住宅の一番の違いは、つくられ方にあります。
一言でいうと。建売住宅はレディーメイド（既製品）であり、注文住宅は、オーダーメイド（受注生産品）になります。
建売住宅は、購入する時点ですでに住宅が建築済みか、設計プランが完成済みになります。
土地と住宅をセットで販売する方式になっており、購入希望者は実物や設計資料を見て購入の是非を判断することになります。実物がまだ建築されていない場合でも、設計から外れる形で建築されることはありません。販売する分譲会社は、同じような住宅を複数棟建てて販売することが通例です。
注文住宅の場合は、土地選びと住宅建築を別のプロジェクトとして進めるものです。
土地を探した後、自分で建築士に設計を依頼し、施工会社に建築してもらう場合もあれば、ご希望のハウスメーカーで自由に間取りを考えて、その後着工から竣工を経てマイホームが出来上がっていく方式になります。
これは建売住宅よりも、自由度が高いということになります。
２．建売住宅は安くて実物をイメージしやすい
建売住宅のメリットは、価格が安くて実物のイメージがつきやすいことです。
建物が安いのは、当然何棟かまとめて建てる「レディーメイド」だからです。
自分で手間をかけなくても、短期間で住宅が手に入りますから、お金だけでなく時間も節約できます。コストパフォーマンスを重視する人であれば、自分のセンスに見合った建売住宅を探して購入するだけでも十分に満足いくマイホームだと私は思います。
建売住宅は、間取りや仕様、購入価格があらかじめ表示されています。
また、場合によっては完成した実物の建物がありますし、実物が完成前でも設計自体はできていますから、イメージがつきやすいのも大きなメリットと言えます。購入希望者が実際にマイホームを検討するための情報が豊富に得られるということで入居後のズレが少ないと言えます。
つまり、建売住宅の強みは効率性と言えます。
価格は安く、情報収集と調査・検討・建築にかける時間は短く、それでいて実物の情報は十分存在しています。
あとから「こんなつもりではなかった！」と後悔し、トラブルになることが少なく、概ね安心ということです。
その一方で、間取りや仕様などについての自由度はあまり高くありません。
基本的に既定の設計通りに建てられますから、自分たちの希望やこだわりの家づくり自体に反映させられることはほとんどありません。
しかし、少ないと思いますが、完成前の建売住宅で一部カラーや設備の選択ができる場合がある物件もあると思いますので、そういう物件かどうかを確認してみるのもいいでしょう。
３．注文住宅で味わえる「一国一城の主」の感覚
一方の注文住宅のメリットは、なんといっても自由度の高さにあります。
自分たちが家づくりに深くかかわる必要がありますから、完成して住み始めたときの「一国一城の主」になれた感覚は、他では得られない特別なものだと言えます。
また、自分たちなりの工夫やアイデアを間取りや設備に反映させられたりもします。自分の家族構成やライフスタイルを考慮すると、いろいろと希望は出てくるはずです。
高齢の両親と同居するので、手すりを設置するとかバリアフリーにしたい、子供が生まれるから収納がたくさん欲しい、こだわりのアイランドキッチンにしたい…など、希望をかなえるためにあれこれ考えられるのが注文住宅になります。
さらに、完成品だけではなく、マイホームが建つプロセスにも「わくわく感」を持てるのが注文住宅の良さでもあります。
マイホームが、ご希望のハウスメーカーで、こだわりの打ち合わせを経て、地鎮祭⇒着工⇒棟上げ⇒竣工と、完成するまでの工程を、一からチェックできるということです。実際にマイホームを建てる職人さんとも、コミュニケーションを図りながら「一緒に家を建てている」という一体感を味わうこともできます。
ただし、建売住宅に比べれば費用がかかり、家が建つまでに時間がかかるということは覚悟しておかなければなりません。
自由度が高いといっても、予算や法令上・構造上の制約により、ご希望のすべてをかなえることはできない可能性もあります。
どちらにしても、夢のマイホームになりますので、「建売住宅」も「注文住宅」も私が全力で応援させていただきます。
もちろん、ご希望の物件が見つかるまで一緒にお探しさせていただきますので、是非「担当：伊藤」までお気軽にお問い合わせください。
