新築と中古どちらを買う?
2024年07月28日 17:36
■新築と中古どちらを買う?
マイホーム選びで誰しも悩むのが、「新築にするか?中古にするか?」ということです。
購入価格は中古の方が安いけど、その分建物が劣化しているかもしれないし、コミュニティのルールが煩雑そうだし…と、あれこれ調べるほど心配事が増えて、余計に混乱してしまいます。
重要なのは、基礎知識として新築と中古の違いを頭に入れ、そのうえで一物件ずつ検討することです。そのための「基礎知識」として、3つの違いをご紹介します。
1.情報収集の方法が違う
はじめて物件を探す人はあまり知らないことが多いのですが、新築と中古では情報収集の方法から異なっています。
新築はモデルルームや住宅展示場(ハウジングセンター)、中古は実物を見ることで、実際の住宅のイメージをつかみます。
新築の場合は、まずはインターネットや雑誌を介して情報を収集し、いくつか候補を選びます。その後、モデルルームや住宅展示場(ハウジングセンター)に出かけて実際の住宅のイメージをつかむことになります。
中古の場合は、同じくインターネットや新聞の折込広告などで情報収集をするのに加えて、不動産会社に希望条件の物件を探してもらうように依頼して探すこともできます。その後、候補にあがった物件の場所へ現地見学に出かけることになります。
新築と中古のどちらにしても、実際の住宅のイメージをつかめると判断に役立ちます。
ただし、新築物件のモデルルームや住宅展示場(ハウジングセンター)は、実際の物件とは間取りや外観・設備などが異なっていることもあります。
中古物件の場合は、実際の物件を見られるのでモデルルームのような「実物との違い」は問題になりませんが、あくまでも中古で古い分、耐震性を評価する資料がないというケースもあります。
また、売主が居住中のまま売り出されている物件は、内見に制限がつく場合や配慮が必要ですので、事前に確認する必要があります。
2.物件価格は当然中古が安いが……
新築と中古の違いとしてもっとも分かりやすいのは、物件の価格でしょう。当然中古の方が安いのですが、いくつか注意すべき点もあります。
まず、新築と中古の価格差は立地によって異なるということです。郊外の方がその差は大きくなりがちです。言い換えれば、郊外の方が中古物件の資産価値の下落率が大きいということです。
物件価格を考えるのであれば、現在の(購入時点の)価格だけではなく、将来の資産価値も考慮したいものです。
郊外物件を購入する場合は、現在割安に感じても、将来の資産価値が大きく下落する可能性まで考える必要があります。
将来年齢を重ねてから、利便性のために都市部へ戻ってくることまで想定して、郊外の中古物件を購入するべきか判断すると良いと思います。
予算に余裕があり、将来の資産価値を重視したいのであれば、都市部の新築マンションなどを狙う手もあります。
3.コミュニティへの関わり方
新築と中古だと、物件のある地域のコミュニティに対する関わり方や感じ方が異なってきます。
新築マンションの購入や、新しく売りに出された分譲地に住宅を建てたケースを考えてみましょう。
この場合、自分の家族だけではなく近隣住民の多くも「新参者」です。
入居時期の近い「同期」ということで、一体感が生まれやすくなります。
マンションなどの集合住宅や地域のルールにも、同じペースで慣れていく(似たような失敗をするかもしれません)ために、共通の話題も持ちやすく、コミュニティの中で疎外感を持つ可能性が低いと言えます。
一方で中古住宅の場合は、自分の家族だけが「新参者」となります。
慣れるまでが少し大変ですが、積極的に溶け込む姿勢を見せれば問題ないことがほとんどです。
すでにコミュニティが形成していますから、現地見学のときにそのコミュニティの雰囲気をチェックすることもできます。
転入者に不親切、ルールが厳しそうなど、ネガティブな要素が見られる場合は、条件と照らして候補から除外することもできます。これは、中古ならではのメリットと言えます。
どうぞマイホーム購入を思い立ったら、是非「担当:伊藤」までお気軽にご相談ください。