「買取り」を利用してスムーズに売却
2024年07月28日 17:46
■「買取り」を利用してスムーズに売却を
不動産の売却の「仲介」には、一般のお客さんが購入するケースとプロである買取り再販業者が「買取り」するケースがあります。
それでは、プロである買取り再販業者が物件を「買取り」する概要やメリットについてご紹介していきましょう。
1.不動産の買取りとは何か?
一般的な不動産の売却とは、不動産会社に仲介を依頼し、第三者である一般のお客さんである買主に不動産を売るというものになります。
この場合、仲介を担う不動産会社の役割は、宣伝活動を行い、買主を探す販売活動がサポートになります。
一方、買取りとは、プロである不動産会社が不動産を買い取ってくれるものを言います。
この場合、一般のお客さんではなく、プロの不動産会社が売買契約の当事者になります。
不動産会社が不動産を買い取り、自社でリフォーム工事などを行った上で、買い取った価格に利益を乗せて売主となり、改めて再販売を行うことになります。
仲介による買取り再販業者の「買取り」の一般的な流れは、以下の通りです。
1【調査・査定】:不動産の調査・査定を行います。
2【希望・意向確認】:買取再販業者への物件紹介を希望するかどうかを、売主様の希望や意向を確認いたします。
3【複数の買取業者へ打診】:不動産の買取再販業者は複数存在します。そのため、複数の買取再販業者へお客様の物件紹介を個別に水面下で行い、一番高値で買い取ってくれる先を探して参ります。
4【購入条件提示】:買取再販売業者の一番好条件の不動産購入申込書を受領し、売主様に対して購入価格・諸条件の提示を行います。
5【売渡承諾】:不動産購入申し込みに対して、売主様の同意が得られましたら、売渡承諾書を売主様より署名・押印いただきます。
6【不動産売買契約締結】:買取再販業者との間で不動産売買契約を締結します。
7【代金支払い・引渡し】:代金支払いと同時に不動産の引渡しを行います。
※買取再販業者はもちろん複数社あります。他の物件を買い取ってお腹いっぱいの業者もあれば、お腹の減っている業者もあるため、買取価格は当然バラツキが発生します。
2.買取再販業者に物件を買い取ってもらうメリット
不動産会社である買取再販業者の場合、一般的な売却と比べて、迅速に売ることが出来るというメリットがあります。
一般的な売却の場合販売活動が1~3ヶ月、そしてそれ以上かかる場合ももちろんあります。
そして、不動産売買契約からお引渡しまでの期間も2~4ヶ月程度かかります。
一般の売却活動の場合、買主は一般の購入希望者になりますので、実際に売れるまでの期間で、複数のお問い合わせから見学希望日時のすり合わせや内見が発生します。
これは、売主様にとっては、「今週は実際に問い合わせがあるのかな…」「見学者はどんな人たちかな…」「ご近所の目もあれば…」「見学してからなかなか返事が来なかったり…」「なかなか決まらなかったり…」「窓口役の担当者からなかなか連絡が来なかったり…」「実際に売れてもスムーズに引渡しまでの工程が進まなかったり…」など、かなりのストレスが発生しています。
一方、買取再販業者の場合は、プロの不動産会社のため、一般の購入希望者を探す必要がないため、売却価格等の条件面で折り合いさえつけば、すぐに売却が可能ということになります。
数日で売買契約が成立する場合もあり、この迅速さとストレスのなさこそが最大のメリットとなります。
しかし、買取り価格は一般的には、査定価格のおよそ7~8掛けの金額と売却価格が安くなる傾向にあるというデメリットもあります。
それでも、高めの価格設定をした場合、なかなか売れずに結局値下げをせざる得なくなるという事態や、売却理由等によりご近所に知られずに売却したいなどの場合には、よく考えたうえで買取りを検討することも選択肢の一つだと思われます。
また、一般的な売却の場合、買主が決まるまで、何組もの内覧希望者を迎え入れなければならないこともあります。
これは、時間を拘束されますし、精神的な負担も大きいと考えられます。
一方、買取りの場合は、不動産のプロになりますので、ローンによる契約不成立のリスクや条件合意から突然キャンセルになることはないため、その点でもメリットはあると言えます。
「買取り」による売却にも、売却価格の高い・安いなどの注意点や経験によるコツが必要ですので、どうぞ「担当:伊藤」までお気軽にご相談ください。